10.気取る前には下調べ

下調べというのはどんな時でも自分を守ってくれるものだ。


特に仕事なんかでは役に立つことが多い


ロクに調べもせずに物事にツッコむと痛い目を見ることもあるんです。

 


吉野家が全国的に知名度を上げまくって

チェーン展開がどんどん拡大していた頃

 


僕の地元にも吉野家がオープンした

それはそれは大賑わいでした。

 


吉野家といえば

 


「並、卵、つゆだく!」

 


のような今までの飲食業界にはなかった注文用語が斬新でした。


その注文がなんかツウっぽくて

格好良ささえあった。


僕は人混みが苦手なので

ある程度吉野家の大賑わいが落ち着いた頃に吉野家デビューしました

 


頭の中は「ナミ、ツユダク」を呪文のように繰り返す

 


吉野家デビュー、

華麗に決めてやんよ。

 


カウンターへどっしり座ります。

ヨシ、決まったな。


さて、注文。

出てきた言葉は

 


「並、大盛、つゆだく!」

 


・・・チーン。

 


一瞬の静寂。目が丸くなる店員

「えっと、並のほうで?」

 


思い込みとは凄いもので頭の中は

もう「ナミオオモリ」しかないんですね。

 


僕はね

「並、大盛り!(分かってねえなこの店員)」

 


と、まさかの2回目の

ナミオオモリコールをしてしまうのです。

 


プラシーボ効果恐るべし。

その後店員に再度確認され

 


顔面真っ赤になって通常の注文しましたとさ。

 


恥ずかし過ぎて出てきた牛丼を

全く味わわず、初来店とは思えない程早食いしたのを覚えています。

 


調べるのは自分を守ってくれる。

僕は吉野家の牛丼からそれを学びましたとさ